「死に甲斐」の創造

アメリカ「フォーチュン」誌によって優良企業に選ばれ、その評価を維持し続けているハーマンミラー社のCEOであるマックス・ドゥプリー氏は、その経営哲学を表した著書「リーダーシップは君子のように」(経済界)の中で、非常に興味深い指摘をしている。…

遅まきながらの「体制」始動か?

私は、「ブラッドシフト」作戦の提言に始まり、今最も緊急に大量の血を注ぎ込む必要があるのは福島第一原発であるとの認識につなぎ、私たち在野の人間にとって重要なことは、放射能の数値ばかりを追いかける(モニタリングする)のでなく、事態の収拾に向け…

避難所素描

60代男性。福島第一原発の20キロ圏内で畜産農業を営んでいた。放射能漏れによる避難勧告が出されたとき、あくまで一時退避で、すぐに戻れると思っていた。自分の周りの人たちは、だいたいそう思っていたはずだ。そこで、鶏舎は開けておいたが、牛舎の扉…

「復旧」「復興」「修復」に「待った!」をかける

今、私がいちばん危機感を抱いている言葉がある。それは「復旧」とか「復興」とか「修復」という言葉だ。おそらくこれらは今、日に何度も人々の口をついて出ている言葉だろう。しかし私はあえてこの言葉に「待った!」と言いたい。 「復」という字のつくこれ…

放射能の数値ばかりを追いかけてはならない

連日の関係者記者会見や報道で、大気中や水道水などの放射能濃度が発表されている。もちろん命に関わることであるから、どうしても注目がそこに偏るし、乳児・幼児を抱える母親などは気が気ではないだろう。それはよくわかる。しかし、数値ばかりを追いかけ…

東京人よ、今すぐ東京を捨てよ!!

去る24日、東京都知事選の告示があった。現職の石原候補が、さっそく第一声を発した。その中で、石原氏は「東京は日本の心臓であり頭脳でありダイナモである。今こそ、日本全体のために東京がしっかりしなければならない」というような趣旨のことを言って…

ブラッドシフト作戦・追記

今、日本でいちばん血を送り込む必要があるのは、おそらく福島第一原発で起きている事態を何とか修復しようと、危険を顧みず努力してくれている人たちに対してだろう。ここで起こることが、日本全体の今後の運命を左右しかねないからだ。ここで今最も必要と…

日本人よ、今こそ「炭鉱のカナリア」となれ

アメリカの作家、カート・ヴォネガットはかつて、「炭鉱のカナリア」理論を唱えた。 工夫たちは、カナリアを入れた鳥かごを持って炭鉱に潜った。有毒ガスが発生したら、カナリアが真っ先に悲鳴を挙げて失神する。それを見て工夫たちは異変を察知し、炭鉱の外…

「ブラッドシフト」作戦のご提案

この大震災に、私として思うところあり、このブログを次のような文章から始めようかと思う。 「ブラッドシフト」作戦のご提案 今の日本にいちばん必要なことは「ブラッドシフト(Blood Shift)」を起こすことではないかと思います。 「ブラッドシフト」とは…